マヴィ代表・田村安オフィシャルブログ

Organic Wine Specialist

オーガニックワインワインと料理のマリアージュ

うし年は2巡目、人気の干支ワインに歴史あり

最初の干支ワインは赤だった

ねずみからうしへの年の瀬を表した最初の干支ラベル

干支ワインを発売しようと決めたのは2008年11月13日。ちょうど12年前の今日。
ボジョレーワイン解禁1週間前のスタッフ全員超忙しい中、突然閃いたのだ。

・正月用に干支ラベルのワインを作ろう。
・飲みやすい南仏のオーガニックワイン生産者、カバニス家の赤ワインコスティエールドニームを使おうかな。
(旅館での人気が高く、旅館の食事はおせち料理みたいだし)
・ラベルデザインは創立10周年記念ワインのラベルを描いてくれたデザイナーさんにお願いしようっと。

当時のスタッフ達には超迷惑な思い付きだっただろうが、2008年は創立10周年で、毎月たくさんの企画やイベントをやっていたので、疲れながらも慣れていたんだろう。結局、総員体制で突貫作業を進めて270本をラベル巻替えて製造、年の瀬を目前に控えた12月15日に発売した。
酒販店さん達からはいくらなんでも年末過ぎるとのお叱りの声をいただいたが。。。
それでもデザインの力は素晴らしく、1月になってのお年賀需要で完売。

2年目からは辛口白ワインに変更

2010年とら年の干支ラベル

翌年からはお節料理にピッタリのボルドーのオーガニックワイン生産者ピヴァ家の辛口白ワイン、アントルドゥーメールを採用、早めに発注して、ピヴァさんに最初から干支ラベルで生産してもらうことにした。

重い赤ワインが有名なボルドーだが、アントルドゥーメールはドルドーニュ川とガロンヌ川に挟まれた地区の白ワインだけが名乗れるアペラシオンで、キリッとした辛口。ビスケー湾の魚介料理、とりわけすぐ近くの漁師町アルカション特産の生ガキと最高に合う。
(新鮮なカキを割っただけ。ソースもレモンもかけないのが一番おすすめ!)
和食とも抜群の相性で料亭や割烹で人気なので、無論正月の食卓にはしっかり寄り添ってくれる。

ボルドーのオーガニックワイン生産者ピヴァ家

ピヴァ家の住居は、13世紀に英国王エドワード2世の命で建てられた、国の指定文化遺産である正真正銘の城。
数々の受賞歴を誇るワインがぶどうの質と造り手の腕を証明している。

5年目から赤が復活・紅白揃う

み年2013年の干支ラベル

その後やっぱり紅白セットでお歳暮やお年賀に使いたいから赤ワインも欲しいとの声があり、巳年の2013年より白ワインと同じピヴァ家のオーガニックボルドー赤ワインを追加した。

普段マヴィで販売しているピヴァ家の赤ワインは、しっかりしたタンニンが特徴の重口ワイン。ビーフシチューや赤身にビーフステーキにしっかりとしたソース等の重量級料理にはよいのだが、正月料理とはちょっとずれそうなので、ピヴァ家の赤ワインの中でも軽めに造った赤ワインを詰めてもらった。長期熟成はできないが口当たりは柔らかい。これならば和牛でも豚肉でもクリームシチューでも大丈夫。

2021年は2巡目のうし年

コロナ禍ですべての予定が狂った2020年。生産スケジュールも船のスケジュールも乱れて到着が遅れ、昨日ようやく2021年うし年の干支ワインを発売できた。

例年干支の動物は1頭だけなのだが、今年は牛2頭。コロナで失われた2020年ねずみ年の分も取り戻して欲しいものだ。

マヴィ代表
田村 安

2021年 干支オーガニックワイン「丑」

今年も2021年干支「丑」をラベルした干支ワインを発売します。水引のデザインがおしゃれなオーガニックワインです。ワイン自体もお好みを選ばず幅広い皆様に愛される味わい。特に白はおせちや和食にもぴったりで、年末年始の集いで喜ばれる仕上がりです。銘柄は人気のボルドー。贈りものにも喜ばれます。

干支ワイン(赤)のおすすめマリアージュ

・すき焼き
・牛のしゃぶしゃぶ
・シチュー(ビーフ、ポーク、チキン)
・生姜焼き(ビーフ、ポーク)
・肉じゃが
・豚の角煮
・やきとり
・マグロトロの刺身
・オムレツ

干支ワイン(白)のおすすめマリアージュ

・刺身(タイ、ヒラメ、カレイ、フグ、アジ、ブリ、イワシ、サワラ、ヒラマサ、マグロ、タコ、イカ等)
・焼き魚
・煮つけ
・豚のしゃぶしゃぶ
・和牛のしゃぶしゃぶ
・とんかつ
・鍋物(鶏、豚、タラ、キリタンポ)

田村安

マヴィ代表
著書の「オーガニックワインの本」(春秋社刊)でグルマン・クックブック・アワード
日本書部門2004年ベストワインブック賞を受賞
フランス政府より農事功労章シュヴァリエ勲章受勲
ボルドーワイン騎士Connétablie de Guyenne

マリアージュの基本は料理の味とワインの味の対比。
料理を味わいワインを一口、これを〇X△で評価してみてください。
きっと、これまで気づかなかった発見があるはずです。
詳しい方法はこちら