マヴィ代表・田村安オフィシャルブログ

Organic Wine Specialist

新着ワインを試す

新着ワインを試す

ワインは飲んで、食事と合わせてみないと真価がわからない。
そこで新着ワインを我が家の食卓でマリアージュさせてみた実験をレポートする。
基本的には僕の手料理で合わせているから、材料や味付けによっては結果がだいぶ変わることはご理解いただきたい。また所謂ワイン界の常識にはとらわれずに、僕の独断なので、お好みに合うかどうかは定かではないが、ワイン選びの参考にしていただければ幸いである。

オーガニックワイン

キャンティとキャンティ スペリオーレ|宮廷貴族のハウスワイン

舌の肥えた大貴族の日常の食卓に上るのはやはりキャンティ。本当に上質なベーシックが一番の贅沢。キャンティとキャンティ スペリオーレはどちらもいろいろな料理に合わせやすく、素晴らしいワイン。重めの料理か、軽やかな料理かで使い分けることをおすすめする。
オーガニックワイン

コッレマーレ プロセッコ|新着のイタリア スパークリングワインを試す

色合いは金色がかり、クリアで透き通った輝き。甘さはあるがキリッとドライで繊細。細かい泡がいつまでも続く。小エビのリングイーネを試す。軽やかなプロセッコはエビの香ばしさを削ぐことなく、エクストラバージンオリーブオイルの味わいと調和して美味しい。
オーガニックワイン

コッレマーレ ピノグリージョ|新着のイタリア スパークリングワインを試す

ロゼではないが色合いは濃く美しい。ボトリングしたての4月には強い果実味で甘さも感じたのだが、これが落ち着いて深いまろやかさに変化して来ている。シャンパンのような重さがないから気楽に楽しめ、しかも同じメソッドが通用する力強さを持つ。
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ナチュール シラー|新着ラングドック SO2無添加ワインを試す

ソースが作り込まれた牛肉料理には樽の効いたシラー。健康志向の白い豚肉や鶏肉ではなかなかシラーには届かない。しかし樽を避けて軽やかに仕立てることを是とするレヴォルさんのシラーなら、あっさりとした豚肉や鶏肉でもいけるのではと実験してみることにした。
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ナチュール ピノノワール|新着のラングドックSO2無添加 赤ワインを試す

今回入って来たのは2021年のピノノワール。レヴォルさん最初の二酸化硫黄、酵母無添加の実験ワインだ。ドライフルーツミックスというか、プルーンの甘い香りとやさしい味わい。うーん美味しい。アニマルや雑味もいない。澄み切った香りでとてもきれいだ。
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ナチュール シャルドネ|新着のラングドック白ワインを試す

今回入って来たのはは2022年のシャルドネ。レヴォルさんには2年目の実験作だ。彼には自然派ワイン(ヴァン・ナチュール)にありがちなダレた味わいや雑菌増殖の悪臭が許せない。美味しい。邪魔なものを一切感じない。さわやか、このままいくらでも飲める。
ワインと料理のマリアージュ

TBヴィオニエ|新着のラングドックワインを試す

TBヴィオニエの畑は岩盤層の上にあり、北ローヌに似た重さをワインにもたらしてくれる。コンドリューのようにも仕立てられそうだが、ファビアン レヴォルは樽を使わないので、桃や杏の果実のかわいらしい感覚を持ちながら力のあるワインに仕上げている。
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TBピノノワール|新着のラングドック赤ワインを試す

TBピノノワールは常識を超えた赤ワインだ。ブルゴーニュとはまるで違うし、アルザスとも一味違う。近未来指向で醸したピノノワール。東アジア人の食卓には最適な赤ワインであり、これからのフランス料理のマリアージュにも力を発揮する赤ワインとなろう。
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TBシャルドネ|新着のラングドック白ワインを試す

「テロワールと文化、造り手の思考を正直に反映して奥深さが生まれる」シャルドネ。ブローの畑は、岩盤の上に薄く土壌が載っているだけで、ぶどうの根は岩盤の裂け目に潜り込み、多様なミネラル水を吸い上げる。ブルゴーニュのコートドールの丘の斜面畑のように。
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MON テンプラニーリョ|新着のスペイン 赤ワインを試す

樹齢60年を超え、収穫量は極めて少ない。糖、果実味、酸味、タンニン、香りはぎっしりと詰まっているが、バランスが秀逸で一切の突出を許していない。真のVIP向けワイン。一般的なリオハのテンプラニーリョのようなアタックが前面に出ず、上品な深みに感服する。
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MON カヴァ|新着のスペイン スパークリングワインを試す

色は美しい泡目の黄金色、本当に細かい泡は切れることなく、香りは立つ。Brut Natureらしくキレのいい辛口だが、芳醇なコクがある。僕の経験したことのないカヴァというか、カヴァの範疇を超えて、極めて上質なシャンパンのようだ。
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Slow MON(スロー モン)|新着のスペイン 赤ワインを試す

スローモンはMONシリーズで最もお手頃なワインだ。しかし【MON】を名乗るだけあってクラスは同じ、VIPの舌を唸らせるためのワインに違いはない。丁寧に手間暇かけた贅沢な作品である。ただ重い料理ではなく、気軽な料理用に造られている。
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新着のガスコーニュ ピノノワールを試す

アルマニャックという、コニャック同様にワインのAOCから外れる土地柄で、ピノノワールはブルゴーニュのように育つはずもなく、またアルザスのようでもなく、ドイツのピノノワール(シュペートブルグンダー)に近いだろうと予想してのマリアージュが的中した。
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コティ ロゼ|新着のシチリアワインを試す

この秋新発売したシチリアのロゼワイン コティ ロゼは定番のヴァールロゼよりも力強く、味の輪郭がはっきりしている。控えめではなくワインは美味しさを主張するが、とにかく酒質がきれいなので、料理をねじ伏せることなく高い位置での調和が取れる稀有なワインだ。