マヴィ代表・田村安オフィシャルブログ

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オーガニックワイン

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今年のボジョレーヌーヴォーの出来は?|2023年はボジョレーらしさを持った優秀なヴィンテージと予想

2023年は5月は例年並みからちょっと高め、6月の開花期は良く晴れて気温が高め、7-8月は26℃台とボジョレー地方としては理想的な推移でした。夏の気温が2022年程は高くなかったことで、酸のキレも併せ持ったきれいなフルーティーさが期待できます。
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アル添しない新着シェリー タイプ|食前酒だけでなく和食にもおすすめのフィノ と 甘露な極上甘口

端麗辛口フィノ シェリータイプの「パリド」と芳醇甘口シェリータイプの「アボカド」の2種。実はどちらもアル添しないことで、市販のシェリーとはかなり異なる飲み口になる。フィノは食前酒だが、ただワインだけを飲むわけではなくタパスに合わせる食中酒でもある。
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久々のヨーロッパ(4)プロヴァンスのドメーヌ パンシナ訪問

ドメーヌ ド パンシナの辺りにはローマ時代以前のギリシア時代にぶどう栽培が持ち込まれ、ワイン醸造が行われていた。フランスでも最も古いワイン産地だ。醸造に使われた土器のアンフォラはそこら中から見つかり、畑からはビーナス像も発掘されている。
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久々のヨーロッパ(3)ドメーヌ ド ブロー訪問

自然を求めてワイン造りの世界に飛び込んだレヴォルさんは、二酸化硫黄(SO2)無添加、酵母無添加醸造を目指すが、いわゆる【自然派ワイン】の臭さやダレはとても許せない。醸造所の衛生管理と醸造温度管理の徹底した先にレヴォルさんの無添加醸造が見えてきた。
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久々のヨーロッパ(2)|念願のバレンシア州デニア訪問

この3年の間にパコとマリアは新たに農場を購入していた。従来のアランレオンとモンテサンコの農場はバレンシア県内陸部の標高7~800mの高原にあるが、今回購入したの農場は隣のアリカンテ県の海岸からほど近いテュラーダにあり、標高は200mほど。
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65歳の誕生日はフレンチで愉しむ

持ち込ませてもらうワインはブリアールさんのシャンパン3年熟成と、シャペルさんのシャサーニュ・モンラッシュ白2020年と決めた。いずれもプルミエクリュ。大事なのは持ち込むワインを事前に伝えることだ。シェフは味のベクトルをしっかりと合わせてくれる。
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MON テンプラニーリョ|新着のスペイン 赤ワインを試す

樹齢60年を超え、収穫量は極めて少ない。糖、果実味、酸味、タンニン、香りはぎっしりと詰まっているが、バランスが秀逸で一切の突出を許していない。真のVIP向けワイン。一般的なリオハのテンプラニーリョのようなアタックが前面に出ず、上品な深みに感服する。
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MON カヴァ|新着のスペイン スパークリングワインを試す

色は美しい泡目の黄金色、本当に細かい泡は切れることなく、香りは立つ。Brut Natureらしくキレのいい辛口だが、芳醇なコクがある。僕の経験したことのないカヴァというか、カヴァの範疇を超えて、極めて上質なシャンパンのようだ。
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Slow MON(スロー モン)|新着のスペイン 赤ワインを試す

スローモンはMONシリーズで最もお手頃なワインだ。しかし【MON】を名乗るだけあってクラスは同じ、VIPの舌を唸らせるためのワインに違いはない。丁寧に手間暇かけた贅沢な作品である。ただ重い料理ではなく、気軽な料理用に造られている。
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マヴィ創立25周年記念ワインの白|常識破りの凄い辛口ミュスカ

これまで記念の白ワイン巧い!を造ってくれたタリさんの引退で、昨年は白がなかったが、今年はセブリーヌ ブーリエさんが造ってくれた。品種はミュスカ、若干の甘みの残滓は感じるものの、すっぱりと切り捨てた辛口。そしてミネラル感が半端ない。巧い!
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ボジョレーヌーヴォー2022をビストロ料理で

口に含むと強い果実味がしっかりとあり、とにかく濃い。酸味はあるのに、糖をまとっていて柔らかく、口の中には美味さが広がる。香りは新酒らしくタンクから直接試飲する時のよう。このまま飲み続けていたい。こんな凄いボジョレーヌヴォーは飲んだことがない!
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新着のガスコーニュ ピノノワールを試す

アルマニャックという、コニャック同様にワインのAOCから外れる土地柄で、ピノノワールはブルゴーニュのように育つはずもなく、またアルザスのようでもなく、ドイツのピノノワール(シュペートブルグンダー)に近いだろうと予想してのマリアージュが的中した。
ワインと料理のマリアージュ

コロナ禍だけどフランス料理を食べたい|ハムとキャロットラペ、簡単おうちごはんでビストロの味

ブルゴーニュのサントネー村の生産者シャペルさんからメールが届いた。「1月初に家族全員がCOVID(コロナ)に罹ったが、今はもうよくなった。」まさか三密のない過疎の村に住むワイン生産者が罹患するようなことにはならないと思っていたので驚いた。
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ビーフステーキに「食材に魔法をかけるマスタード」|塩コショウもソースもなしでも美味しい

プチプチした食感のミックスマスタードをテンダーロインステーキ(フィレ肉)に合わせた。肉に塩コショウをしないで焼くフレンチスタイルで、【食材に魔法をかけるマスタード】を添えるだけにしてみた。十分美味しい。テレワーク後の夕食ならこれでいける。
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ボジョレーヌーヴォーを黒毛和牛ステーキに合わせる

ふと頭に「程良くサシの入った黒毛和牛のステーキ」が浮かんだ。牛脂が甘みとなるが、脂っこさは口の中に残したくない。ビーフステーキながら赤ワインよりも辛口白ワインの方が合わせやすい。これを超辛口のボジョレーヌーヴォー2021と合わせてみよう。
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ボジョレーヌーヴォーのオールドヴィンテージ?!

赤ワインが熟成するために何年もかかるのは、タンニンがワインの変化を遅らせているからだ。ボジョレーの赤ワインは特殊な製法のためタンニンが少なく、ワインの変化速度が速くなる。そのためブルゴーニュワインなら2~3年かかる熟成状態に1年で到達できてしまう。
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コティ ロゼ|新着のシチリアワインを試す

この秋新発売したシチリアのロゼワイン コティ ロゼは定番のヴァールロゼよりも力強く、味の輪郭がはっきりしている。控えめではなくワインは美味しさを主張するが、とにかく酒質がきれいなので、料理をねじ伏せることなく高い位置での調和が取れる稀有なワインだ。
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今年のボジョレーの出来は?|2021年はあまり類を見ない特異なヴィンテージ

2022年のボジョレーについてはこちらをご覧ください2021年はどんなシーズンだったか?今年のボジョレーヌーヴォー解禁は11月18日(木)。世界中が新型コロナウィルスCOVID-19の猛威に晒されて2年目の収穫、さらに世界的な気候変動で、日...
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熟成ブルゴーニュワインの味わいを気軽に楽しめるラドワ レブリ

同じ畑のワインでも収穫年(ヴィンテージ)によって性格が違い、この差を点数で表したのがヴィンテージチャートだ。通常ブルゴーニュの由緒正しい名称畑で穫れたピノノワールの2015年ヴィンテージが美味しく飲めるようになるのは2025年以降だと思う。
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カヴァ(Cava)は、かつてスペインではシャンパンと呼ばれていたが…

シャンパンはスペイン語ではチャンパン(Champán)となる。カタルーニャで造られたチャンパンは地元のブドウ品種を使い、輸入関税もかかるシャンパーニュよりずっと安価だったのでスペイン中で飲まれ、カタルーニャ以外でも生産されるようになっていった。