マヴィ代表・田村安オフィシャルブログ

Organic Wine Specialist

新着のガスコーニュ ピノノワールを試す

待望のバロー家の新作【ガスコーニュ・ピノノワール赤】がようやく日本に届いたので、新発売前だが取り寄せてマリアージュを2日間続けて試してみた。

バロー家はアレクサンドル デュマの小説【三銃士】の主人公ダルタニアンの出身地として有名なオーズ近郊にある。この地方はフランスの他のぶどう産地に比べて湿度が高く難しい土地のため、ワインを蒸留したアルマニャック ブランデーが特産。生産量の70%が白ワインだが、赤ワインに向いている粘土石灰質の畑を使い、試行錯誤を重ねて【ガスコーニュ・ピノノワール赤】が誕生した。

ガスコーニュ・ピノノワール赤を試飲

まずはそのまま試飲。ブルゴーニュの力強いピノノワールとは全く違い、樽熟はしていない。

僕の印象では、とてもきれいで軽やかだが、ピノ・ノワールらしい丸みと滑らかさ、さわやかさが詰まったワインだ。

わずかなタンニンと酸味のキレを感じ、しなやかでフルーティさがある。どちらかと言うと、南ドイツのピノノワール(シュペートブルグンダー)に近いが、それとも違う。

豆腐ステーキとピノノワールのマリアージュ

初日に合わせたのは豆腐ステーキにブロッコリー添え。

ガスコーニュ・ピノノワールは、豆腐の味わいを壊すことなく、美味しさを引き出し、繊細なブロッコリーとも馴染んでくれた。

  1. 木綿豆腐をキッチンペーパーに包んでザルに載せて水を切る。
  2. その間にブロッコリーの花を食べやすい大きさに切り分け、茎は輪切りにする。
  3. ブロッコリーにオリーブオイルを塗ってアルミホイルに包み、魚焼きグリルで高温で焼く。
  4. 水を切った豆腐を分厚く切って、オリーブオイルを塗ったフライパンに載せ、蓋をして中火で1分間ほど焼き、ひっくり返して少量の赤ワイン、バルサミコ酢、醤油を振りかけて蓋をして1分間ほど続ける。
  5. 皿に豆腐ステーキとブロッコリーを盛り付け、戸田塩をパラりと振って完成。
注:シンプルな料理なので素材が重要だ
・ 豆腐は水に浮いたものを買おう。
・ブロッコリーはポラン広場さんのオーガニックがちょうど季節だった。
・オリーブオイルはアンダルシアのゴメス・ネヴァドさんのエクストラバージンオリーブオイルが美味しい。
・バルサミコ酢はとろみの強い方がコクが出る。
・醤油は1年以上の杉桶熟成が望ましい。
・戸田塩は西伊豆・戸田温泉の旅館の女将たちが手作りしたもので、塩辛さが出ずにむしろ甘味さえ感ずる逸品。「海のホテル いさば」で入手。

ロースハムとピノノワールのマリアージュ

メインにはロースハムを切ってガスコーニュ・ピノノワールと合わせてみた。

豚肉は白ワインを合わせることが多いのだが、このピノノワールは本当にキレイなので、赤でもいける。ハムはスライスされているものだと薄すぎるのでNG。自分でちょっと厚目にザクザクと切り出すと肉の美味しさを味わえて、赤ワインには合わせやすい。

ガスコーニュ・ピノノワールはロースの脂を切ってくれる感じで、相性はぴったりだ。

豚の生姜焼きとピノノワールのマリアージュ

二日目はもう少し重く、豚肩ロースの生姜焼き。小松菜と油揚げの炊合せとと大根おろしを添えてみた。

ガスコーニュ・ピノノワールは豚の脂をしっかりと受け止め、口の中で旨味を残しながら脂が切れて、箸が進む。
小松菜と油揚げにもしっかりと馴染み、余韻を残してボトルが空いた。

ブルゴーニュとは違うピノノワール

アルマニャックという、コニャック同様にワインのAOCから外れる土地柄で、ピノノワールはブルゴーニュのように育つはずもなく、またアルザスのようでもなく、むしろドイツのピノノワール(シュペートブルグンダー)に近いだろうと予想してのマリアージュが的中した。

ガスコーニュ・ピノノワール赤は、ベジタリアンや和食の好きな方におすすめする、牛肉の強さを必要としないピノノワールだ。

我家の食卓に赤ワインが登場することは少ないが、このピノノワールならばボジョレーヌーヴォーのように楽しめる味わいと感じた。

ぶどうの樹齢がまだ若く、これから樹の成長とともに味わいも変化していくのが、とても楽しみだ。

フランス

ガスコーニュのオーガニックワイン

ガスコーニュ ピノノワール 赤

フランス南西部ガスコーニュで造られたライトボディの赤ワイン。桜の花を思わせるアロマに、ピノノワールらしい丸みと滑らかさがある爽やかな果実味。とても綺麗で飲みやすい軽やかな1本です。

コロナ禍で世界物流が混乱してコンテナ船の空きがなく、さらにウクライナの戦争が逼迫状況に拍車をかけたせいで、春に発注したワインの入荷が6月にずれ込んでしまいました。国際物流だけでなく、ヨーロッパ内の物流も戦争の影響で不安定ですし、物価が高騰して生産コストが高くなってきました。ワインが仕上がってもビンや包材が入手できなくて、生産者のスケジュールもひどく滞っています。そのため品切れも多く、ご迷惑をお掛けしていることをお詫び申し上げますが、ご理解くださいますようお願いいたします。