フランスオーガニックワイン生産者訪問8

旅行記

ベリュー家を後にして、土砂降りの夜道を走りカルカッソンヌに着いたのは夜の8時近く。いかに大雨でも夜景のシテ(城壁都市)を見なければと、橋まで散歩。水滴に滲んではいるものの美しくライトアップされて浮かび上がったシテの姿はずぶ濡れになってもその価値あり。

翌朝も雨はあがらず、しっぽりと濡れたシテを訪問。石畳には雨が似合うと再確認。冬の雨で訪問者が少ないことも却ってよかろう。何度訪ねても、テーマパークのような作り物ではない、中世の姿そのままが残されていることに感動。

タリ家はこの城壁が見える距離にあり、真直ぐに伸びる水路沿いに伝って15分ほど。
この辺りはAOCカバルデスの産地だが、僕が始めてタリさんに出会った1998年当時、カバルデスはAOC(Appellation d’Origine Contrôlée:原産地統制名称ワイン)ではなくVDQS(Vins Délimités de Qualité supérieure:原産地名称上質指定ワイン)というワンランク下の格付けでした。AOC拡大というか呼称インフレのお陰でAOC入りした産地です。
僕にとってはAOCでもVDQSでもVdP(Vin de Pays:地酒)でもVT(Vin de Table:テーブルワイン)でもおいしいものはいいし、まずいものは不要。ただ世間一般ではランクの差は絶対だと思われています。
タリさんのカバルデスはその後AOCを名乗っていますが、ほかのワインはどれもみんなVdPです。マヴィ11周年シャルドネはAOCでなくても軽やかで素晴らしい清楚なワイン。同じシャルドネでも樽熟は熟成過程だけでなく発酵も樽という徹底ぶりで重みのあるワインなのとは対照的。

シャルドネの樽
シャルドネを樽から試飲!

タリさんの家はモダンな新築、家具やインテリアも素晴らしいセンス。これはマヴィのどの生産者を訪ねても感じるのですが、いいワインを造る人はセンスのいい家に住んでいる!ワイン造りは感性の勝負だからなのでしょう。いつも自分が選び抜いた中に住むことで磨かれるんだろうな。

タリ家のリビング タリ家の食卓

タリ家の長男はパリの超エリート校に進学、お嬢さん二人が一緒に食事に加わりましたが、そのままモデルで通用する美形!タリさんとはマヴィ創立以来11年を超すお付き合いで、ガブリエルさんの膝で遊んでいた幼稚園生がもうこんなに育ったかと思うと歳月を感じてしまいました。

タリ家の美女たち