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今日も美味しく、楽しく、気持ちよく――未来につながる日々の暮らし

【第18回】「町民のための町民・町内バスツアー」

徳島・神山町からお届けする、美味しく、楽しく、気持ちよい「未来につながる日々の暮らし」

徳島県神山町に在住し、人気のビストロ「カフェ オニヴァ」改めB&B On y va & Experienceにて体験講座を担当したり農園作業に勤む長谷川浩代さん。自然豊かな神山での生活や、ワインと楽しめるおいしい食のことなど…定期的にこのスペースで色々なお話を聞かせて頂きます。今回は神山町のツアーしかも町民向け?の面白い試みとボルドー赤・白干支ワインが進む食卓風景です[月2回更新]

■アートの秋から冬への入り口

 突然冬になったような寒さです。気づけば11月、確かに冬の入り口ですね。コロナウイルスの関係で、国外からのアーティストの来日が難しくなった今年、神山アーティストインレジデンス(KAIR)の実施はないものと思っていました。ところがリターンアーティストプログラムにより、過去のアーティストから2名の作品が選ばれて展示されたほか、2013年の招待作家で今は神山町在住、このコラムでも紹介したKAMIYAMA BEER PROJECTで登場した阿部さやかさんと2008年の招待作家である安岐理加さんが新たに作品を制作する形で開催されたのです。(10月24日〜11月8日

寄井座に飾られたニックさんの作品、寄井座の天井も良い雰囲気!

 私の家は3アーティストの作品が展示されている会場の間近にあり、毎日家から出ると阿部さやかさんの展示会場=制作スペースが見えるので、日々姿を変える長屋の風景を毎日楽しく眺めていました。そして、こちらも以前紹介した2013年の招待作家ニックさんの作品は寄井座に。当時のことを思い出し、そして新たな気持ちで再度作品を目にして神山で流れた7年に思いを馳せています。

ニックさんの作品をもっと近くで
阿部さやかさんの作品

■日々成長する神山町の動きを知るには…?

 私が神山に移り住んでから7年余りが経過したことになりますが、その間だけでもまちには随分変化がありました。そうした変化の中にはまちの広報誌やウエブサイトで掲載されるだけでなく、新聞やテレビに取り上げられることもままあります。神山町は地方創生では全国的に有名なこともあって、全国版のニュースでも登場しますが、徳島ローカルの新聞や雑誌、テレビでも何かと登場することが多いのです。私たちは飲食店だったこともあり、比較的新しい情報はどこからともなく入ってきて、店も町役場はじめ各種店舗などが集まっていて、そうした変化が起きている中心地にあるので情報をキャッチしやすいと思います。でも同じ神山町でも広いので、当然誰もが状況を把握しているわけではなく、新聞やテレビで初めて知るという事態もよく起きているようです。

「そうか、最近自分が住む神山町にそんな新しいオフィスやら、レストランやら宿やお店ができているのか…」ということを知っても、町民は用がなければ自分の地区を離れることもほとんどないのが実際のところ。ましてサテライトオフィスなどはフラッと訪ねるような場所ではないし、レストランやショップも初めて行くにはちょっと腰が重いこともあるかもしれません。
 そんな町民の方に、町内で始まっている新しい取り組みや移り住んできた人たちの様子、お店や会社の思いなどを実際に見て、聞いて、出会ってみませんか?ということで始まったのが「町民・町内バスツアー」という実にユニークな試み。詳細はこちら→☆☆

■町民が町内をツアーする!

 5名以上の参加希望者が集まったら、マイクロバスに乗って町内の話題の場所をご案内するという企画です。2016年10月に始まり、2019年12月末時点で合計53回実施されています(年あたり平均18回実施!)。ご近所さん同士や同窓会、婦人会、有志のグループなど様々な人たちが参加して、中には2度3度と参加する人もいるそうです。新しくできたお店や飲食店などを中心に10ヶ所くらい巡りますが、お昼をどこで食べるか、どこに行きたいかなどは事前にグループの方にヒアリングを行い、ツアー内容を組み立てるなど、オンデマンドな対応でとても評判が良かったそう。今年はあいにくこちらも中止になっていますが、ご近所さんや仲間同士が一緒にバスに乗って町内の新しいスポットを巡るというのも新鮮で、ご参加のみなさんが生き生きと楽しまれているのが印象的でした。こちらの企画は町役場と一般社団法人神山つなぐ公社(神山町地方創生戦略・人口ビジョン「まちを将来世代につなぐプロジェクト」を実行に移すために設立された組織)の共同運営ですが、町民の方の素顔が見え、ご意見がうかがえるとても良い機会だったのではないかと思います。

■干支ワイン赤白と豪華な食卓

 冬の入り口に立った途端、今年もあと2ヶ月…と思ったら一足早くマヴィから冬のご挨拶?の干支ワインが届きました。来年は丑年なんですね。今年も赤いラベルに水引のデザインがエレガントで華やかです。美味しい赤白ワインが届いたよ、と仲間に声をかけたら「ビーフシチュー作るよ!」と誰かが言ってくれたので、じゃあそれならと私は次の2つを用意しました。

 1つ目は赤に合わせて、ビーフシチューと一緒に食べてもいいし、単体でもワインが進むブルーチーズとこの間収穫したさつまいものオーブン焼きを。
さつまいもを蒸して、ちょっと塩を振って、上からブルーチーズを散らしてオーブンでさっと焼くだけのとてもシンプルな料理ですが間違いのない美味しさ。
そしてもう1つは白に合わせてこちらも今が旬の太刀魚を。
太刀魚は軽く塩胡椒して、コンロの魚焼きグリルやフライパンなどを使って両面を火が通るまで焼きます(焼きすぎに注意!)。
焼けたらお皿に取って、別に用意したパセリのソースとすだちを絞っていただきます。パセリのソースはオニヴァのFacebookページでも紹介したことがありますが、フランスではペルシヤードと言って、とても重宝するので冷蔵庫に常備されることをお勧めします。
 イタリアンパセリ1束(日本でよく見かけるパセリでも可)を洗って水気をよく拭き取って刻みます。フードプロセッサーやミキサーでも構いません。ニンニク1-2片もみじん切りにするかガーリックプレスで潰します。ボールにパセリとニンニクを入れ、パセリが浸るくらいのオリーブオイルを加えよく混ぜます。
最後に塩を適量加えてできあがり。
 今回は淡白な太刀魚にこのパセリソースをかけるとピヴァさんのアントル ドゥ メールに本当にぴったり。かなり好相性でみんなにも好評でした。肉類、魚介類、野菜、パスタやじゃがいも、パンなど本当になんとでも合わせられるこのソース、ぜひ試してみてくださいね。

みんなで持ち寄りパーティ。バランス抜群の赤白ワインで乾杯♪
おまけ:パセリソース応用編~ポークグリルにかけて‥美味しそう!

(2020.11.11)

長谷川 浩代 プロフィール:
京都出身。南フランスの人口130人の小さなコミュニティにあるバイオダイナミック農場民宿での体験から、オーガニックな暮らしを日本に伝えるため、マヴィ株式会社にて12年余りヨーロッパと日本を行き来しつつ過ごす。2013年8月より徳島・神山町に移住、同12月にカフェビストロ、Café On y va をオープン。現在はビストロからB&B On y va & Experienceに改め、体験講座を担当したり農園作業に勤しんでいる。食だけではない、楽しくて面白くて気持ちのいい空間と時間を創造すべく、仲間たちと日々活動中。 

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