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今日も美味しく、楽しく、気持ちよく――未来につながる日々の暮らし

【第64回】神山まるごと高専

徳島・神山町からお届けする、美味しく、楽しく、気持ちよい「未来につながる日々の暮らし」

徳島県神山町に在住の長谷川浩代さん。自然豊かな神山での生活や、ワインと楽しめるおいしい食の話など…定期的にこのスペースで色々なお話を聞かせて頂きます。今回はここ最近の神山での大きな話題、高専新設について。教育が大切だと長く言われ続けていますが、それは誰にとって大切なのか、何のために教育し教育されるのでしょうか。好奇心を持ちながら学べる機会が増えるとまわりまわって社会も健やかになりそうですね。美味しい話題、スペインの果実味豊富な赤ワインと旬のなすのオーブン焼きをご紹介です。[月2回更新]

■全国で19年ぶりの新設の高専が神山町に!

雨続きだった9月の初頭から「ようやく抜け出したかな?」と思えるお天気が気持ち良い神山でしたが、規模が非常に大きな台風14号の通過に、一部の地域では長く停電があったり、ビニールハウスが吹き飛ばされて大変な目に遭った方がおられたりと大小の被害がありました。台風前に稲刈りを済ませる人が多い中、遅めの田植えをした私たちの田んぼはようやく出穂して稲穂が頭を垂れ始めたところ。幸い台風で大きく倒されることはなくホッと胸を撫で下ろしています。山道を走っていると栗のいがが落ちていたり、柿が色づいてきたり、萩の花が咲き始めたり。日の入りも早くなり、夏のように遅くまで作業できなくなりました。朝夕もめっきり涼しくなって、いろんなことが秋を感じさせてくれます。

私たちの稲の様子です

ここ最近の神山町のもっとも大きな話題といえば、2018年から構想が始まり、設立・開校に向けて準備が進められてきた「神山まるごと高専」の来春(2023年4月)の開校が、文部科学省によって正式に認められたことでしょう。
そもそも、新設の高専は実に19年ぶりのことなのだそうです。今現在全国に存在している57の高専のうち、51校が国立で、公立3校、私立3校ということで、神山まるごと高専は私立で4校目の高専になるようです。地元に向けても何度か説明会があったりしましたが、いよいよ開校が正式に決定したのでこれから急ピッチでいろいろな展開が始まるのだろうと思います。開校に向けて、既に校舎の建設も進められており、来春40名の15歳の学生たちがこの町に新たに住み始めることに、とてもワクワクすると共に、襟を正したくなるような気持ちです。実際に学校説明会のようなイベントがここ神山町はもちろん、日本の各地で開催されたり、この夏には実際の授業や神山町での生活を垣間見れるようなサマーキャンプも実施されていました。

この神山まるごと高専の特徴は、高専のウェブサイトや各種ソーシャルネットワークなどでもたくさん発信されているので、詳細はそちらをご覧いただくのが良いと思いますが、とにかく恐らく多くの大人が「自分もそんな学校行ってみたかった!」と感じるのではないかと思えるような内容になっています。「モノをつくる力で、コトを起こす人」の育成を目指し、それに必要な「テクノロジー、デザイン、起業家精神」を軸としたカリキュラムで1学年40名の学生が学んでいくそうです。学科はデザイン・エンジニアリング学科。プログラミングなどを学ぶ一方で、技術はもちろんのこと、社会の課題を解決するデザイン力、解決に向けて実際にことを動かしていくアントレプレナーシップといった、総合的な力が養われていく学校を目指し、カリキュラムも組まれています。

この神山まるごと高専が求める学生像として、以下が掲げられています。
1. モノづくりに興味や関心がある人
2. 多様な価値観を受け入れ、自分の意見を伝えられる人
3. 情報を適切に処理する思考力がある人
4. 正解のない問いに対して、独自の解を出せる人
5. 必要な学習を続ける意欲があり、学んだことを活かせる人

神山まるごと高専note記事より抜粋)

1は、そこに興味関心があるかないか、最初のふるいとも言えるものですが、2〜5に関しては、自分自身に問いかけてみてもなかなか難しく、むしろこうありたいと目標にしたい人物像と言えるかもしれません。そんな学生像に果たして自分は合っているのか、それを考えるためにチャレンジしたい人向けに「夏休みの宿題」と題し、誰でも応募できる課題も出されていたようです。既に締め切られて、講評も発表されていますが、なかなか興味深い問いなので、関心のある方は実際にご自身で課題に取り組んでみてから講評を読むのも面白いかもしれませんね。

久しぶりにグリーンウッドワークでペーパーナイフを作りました

これから5年後には、200人の若者が常時町の中で生活することになり、これまでもたくさんの変化を遂げてきた神山町ですが、またこれからの5年、10年もその変化のスピードが高まりそうな予感です。

■スペインの赤ワイン「ソロ」とチーズもなすもたっぷりの一品

そのお祝いというわけではないけれど、「開校決定!」の発表があった翌日、いつもの仲間で集まりました。少しだけ涼しくなり始めていたので、そろそろ赤も飲みたいかも、と手元にあったスペインのソロをもっていくことに。
畑で大量に取れたナスがあったので、これを合わせたい。けれどもなんとなくお肉気分ではない…と思い、でもコクもある仕上げにしたくてこんなオーブン焼きにしてみました。

まずは薄切りにしたなすを、米油で両面焼き、オーブン皿に移します。みじん切りにしたたまねぎとニンニクを炒め、みそとマヨネーズ、味醂少々を混ぜておいたソースに加えます。そのソースをオーブン皿の中のなすに載せ、さらにたっぷりのチーズをかけてオーブンで(トースターでも可)チーズが溶けて焼き色がつくまで焼いたらできあがり。黒七味なんかをかけてもさらに風味が増すと思います。少し和風のようで、ワインともよく合う一品になりました。これからまた秋茄子も美味しくなるので、ちょっと濃厚な「なす料理」を食べたくなったら是非試してみてください。

なす料理と相性抜群!身近な食材でより美味しくワインがすすみます。

赤ワイン

バレンシアのオーガニックワイン

ソロ 赤

スペイン産の豊かな果実味と飲み応え抜群の赤ワイン。赤や黒のベリー系果実やイチジクの凝縮した香りにラベンダーやミネラルも感じる1本です。

(2022.09.21)

長谷川 浩代 プロフィール

京都出身。南フランスの人口130人の小さなコミュニティにあるバイオダイナミック農場民宿での体験から、オーガニックな暮らしを日本に伝えるため、マヴィ株式会社にて12年余りヨーロッパと日本を行き来しつつ過ごす。2013年8月より徳島・神山町に移住、同12月にカフェビストロ、Café On y va をオープン。(2020年春より、ビストロはB&B On y va & Experienceに)現在は農園作業に勤しみつつ、食だけではない、楽しくて面白くて気持ちのいい空間と時間を創造すべく、仲間たちと日々活動中。

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