
クスクスとは?
クスクスとは硬質小麦(デュラム小麦)でつくる小さな粒状のパスタです。汁かけご飯のように、皿に盛ったクスクスの上に肉や魚介のスープをかけて食べるのが一般的です。
パスタですから、一緒に盛り付けるソースやスープ、具材によっていろいろな味に仕立てられますので、それに応じて様々なワインとのペアリンが楽しめます。
モロッコ、チュニジアなどアフリカ北西部で先史時代から食べられていたといわれ、今日では、北アフリカから中近東まで広く普及して、地中海アラブ料理の定番になっています。またクスクスは、フランス料理にも取り入れられ、肉や野菜を煮込んだタジンの付け合わせにしたり、サラダに加えたりと幅広く使われています。
肉と野菜のクスクスとワインのマリアージュ
肉のにおいが強い仔羊肉や牛肉と野菜のクスクスには、それに負けないスパイス感があり、果実味のしっかりした濃厚な赤ワインとのペアリングがおすすめです。
あっさりとした豚肉や鶏肉と野菜のクスクスには、渋味が穏やかで、軽やかな赤ワインや色の濃いロゼワインとのペアリングがおすすめです。

魚介のクスクスとワインのマリアージュ
魚介のクスクスは、南イタリアのシチリア島西岸の名物料理のひとつでもあります。新鮮な魚介のスープをかけて、旨味をたっぷり吸ったクスクスを引き立てるような果実味のしっかりした白ワインとのペアリングがおすすめです。
クスクスのサラダとワインのマリアージュ
トマト・きゅうりなどの野菜とミント・パセリを使うクスクスのサラダ、タブーレ。元々は中近東の料理ですが、今では広くヨーロッパや北アフリカでも日常的に食べられています。
味付けのレモンやビネガーの酸味、野菜類の香りに合わせるには、酸味が穏やかで華やかな香りの白ワインやロゼワインがおすすめです。
