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冬のご馳走ビーフシチュー
美味しいビーフシチューのポイントは味わいの深み。赤ワインとの相性は抜群です。
コトコトとしっかり煮込んだビーフシチューは、牛の固い筋肉がとろけるように柔らかくなるだけでなく、風味とコクが増しします。半日も煮込むと聞くと面倒に思うかもしれませんが、無水鍋や圧力鍋を使えば1時間弱の煮込み時間でも結構柔らかくできます。
ビーフシチューのマリアージュの基本
赤身の牛肉を赤ワインで煮込むので、もちろん赤ワインが合います。ソースの深みに合わせて、中重~重めのワインから選びましょう。お料理とワインの重さを合わせるのはマリアージュの基本。そうすることで、旨みが共鳴、余韻が長くなります。
肉を煮込むワインは味の決め手です。
市販の「クッキングワイン」を使うと料理を台なしにしてしまいます。
料理に使うワインと飲むワインを同じにすることが一番のおすすめで、自然と重さが合います。ワインが足りない場合は同じ品種や近い産地のワインでも大丈夫ですが、工場製のワインに多い酸味調整剤や合成タンニンを使っているものだと過熱で変化してまずくなるので避けた方が無難です。
またしっかりしたワインなら、開栓してから日数が経って風味が落ちたものでも加熱するので、十分美味しく使えます。
肉は産地・部位によって脂の量が違います。脂の少ない硬い肉を使った場合は比較的重めのワイン、脂の多い柔らかい肉を使った場合はソフトなワインが合わせやすくなります。またワインに綺麗な酸があるとお肉の脂を切ってくれるので一層美味しく食べられるポイントになります。
カベルネソーヴィニョンとビーフシチューのマリアージュ
赤ワインの代名詞カベルネソーヴィニョンは重口で渋味が強いのが特徴。輸入牛肉赤身のビーフシチューとはよく合います。
ピノノワールとビーフシチューのマリアージュ
軽やかな口当たりのピノノワールは、脂が程よく混じる和牛すじ肉のビーフシチューによく合います。
地中海の果実味あふれる赤ワインとビーフシチューのマリアージュ
太陽いっぱいのイタリア、スペインの赤ワインは糖分とアルコール分が高くフルーティーさが特徴。輸入牛肉でも和牛肉でもまったりと包み込むようにのマッチしますが、ある程度の酸を持つワインの方がよりマッチします。