
ミラノ風カツレツとは?
薄く延ばした仔牛肉に、小麦粉、卵、パン粉をつけてたっぷりのバターで揚げ焼きにしたミラノ風カツレツ。イタリア語ではコトレッタ アッラ ミラネーゼ、フランスでも似たようなお肉料理をコートレットと言います。それらが明治時代に日本に伝来し、カツレツと呼ばれるようになりました。
日本のカツとの違いは「油で揚げる」のではなく、あくまでも「バターで焼く」ということ。また、南イタリアではバターの代わりにオリーブオイルを使い、よりあっさりと仕上げます。
コトレッタとはリブロース(肋骨肉)。成牛だと霜降りになりますが、仔牛はそんなに脂肪が付かず、食べやすい部位です。これを肉叩き棒で薄く延ばし広げて、より食べやすくして使います。見た目は大きな肉に見えますが、実は小さな肉片なので、運動不足の現代人には都合の良い食べ方ですね。(肉叩き棒がなければワインボトルでも叩き延ばせます。)ヘルシーな豚肉を使えばドイツ料理のシュニッツェルになります。
ミラノ風カツレツの基本ワインペアリング
ミラノ風カツレツは、香ばしいバター、衣のさくさく感、お肉のジューシーさなど、ワインに合う要素が多いので、幅広いワインとペアリングできます。お肉料理なので、本命はイタリアのしっかりした赤ワインですが、重めの白ワインも合います。バターではなくオリーブオイルを使って南イタリア風に焼き上げる時は、より軽やかな赤ワインや樽香を付けない白ワインとのペアリングがおすすめです。
赤ワインとミラノ風カツレツのマリアージュ
ミラノ風カツレツにはイタリアの赤ワインを合わせましょう。仔牛肉は牛肉に比べ、淡泊で上品なので、酸や果実味の綺麗なワインがぴったりです。比較的軽めなものから、樽のニュアンスのあるしっかりめまで、幅広く合うでしょう。
白ワインとミラノ風カツレツのマリアージュ
衣の香ばしさに合わせるなら、ふくよかな白ワインもおすすめです。バターの風味もあるので、よりふくよかな、樽風味もある白ワインも合うでしょう。
いかがでしたか。ワインに合う要素が多いお料理なので、ワインとの相性は抜群です。他のお肉で代用もできるので、ぜひ気軽に試してみてください。
