アメリカオーガニック事情Vol.2 チノファーム

この夏はるばるアメリカから、EUOFAを訪ねて下さったカリフォルニア・サンディエゴ在住のボランティアの鈴木さんから、アメリカのオーガニックにまつわる最新情報が届きました!
第二弾はサンディエゴの有名なオーガニックファーム、チノ・ファームの情報です。
(以下、レポート)


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San Diego空港から車で30分程5号線を北上したところにあるSan Diegoでも有数の高級住宅地、Rancho Santa Feの南西部にかの有名な「知野ファーム」があります。名前もなく、営業時間がカラフルなペンキ書きで表示してあるだけの野菜スタンドは、カリフォルニアの健康志向を象徴してか、毎日開店時間には長い行列ができる盛況ぶりです。
第2次世界大戦後4年のアリゾナ捕虜収容所生活の後、初代知野夫妻がこの農場を開いたのは1946年のことです。「両親は、子供達に後を継いで欲しいとか、この農場を何とか残したいとか言ったことはなかったです。とにかく、大学に行くこと。それが両親の期待でした。」と、今、農場を他の兄弟と一緒に経営している社長の知野トムさん(Wikipediaにも名前が載っています!)は言います。
その両親の期待通り、知野家の子供達はSouthern California大学、Stanford、UC Berkeley、UCLAなどの名門校に進みました。9人の子供のうち、2人は医者、裁判所のコミッショナーもいればエンジニアもいます。社長のTomさんはUC Berkeleyを卒業後、癌の研究をしていましたが、両親が病気になった時に農場に戻ってきました。現在、知野ファームはTomさんの他、Frankさん、Fredさん、Kayさんの4人で運営されています。両親の意思と同じように、現在の知野ファミリーも子供達に農場を継いでもらおうとは全く考えていないようです。しかし、知野ファームでは1950年代からずっと1400人もの東京大学を含む日本で農業を勉強している学生をホストしており、知野のノウハウは確実に次世代へ受け継がれていると言えます。
知野の野菜はその名をアメリカ中に響かせています。最近も日本から何件か取材に来ているようです。San Diegoはもちろん、LA、San Franciscoエリア、更にはNew Yorkの有名レストランのメニューに「知野ファームのXXX」と書かれているのですから、「知野ファーム」産ということがいかに象徴的かご想像いただけるかと思います。知野の野菜をメニューに載せている有名レストランのほんの一部を紹介すると、San Diegoの「George’s」、「Arterra」、「A.R. Valentien」、LAの「Spago」や「Sona」、Berkeleyの「Chez Panisse」などがあります。最近オープンしたSan Diegoの某カウンターのある大皿料理のお店も知野ファームの野菜を使っているそうですよ。
スタンドは今日もその日の朝にハンドピックされたおいしい有機野菜や果物でいっぱいです。お客さんが珍しい野菜の調理法を質問し、スタンドの店員さんはみんな丁寧に説明してくれます。日本人にはお馴染みの、でもアメリカでは手に入らない野菜も数々あります。San Diegoへお越しの際は試してみてください。
知野ファーム
住所: 6123 Calzada Del Bosque, Del Mar, CA 92014
営業時間:火曜〜土曜は10時〜4時15分。日曜は10時〜1時まで。月曜定休。
George’s:http://www.georgesatthecove.com/index.php
Arterra:http://www.arterrarestaurant.com/
A.R. Valentien (@ The Lodge at Torrey Pines): http://www.lodgetorreypines.com/
Spago: http://www.wolfgangpuck.com/restaurants/finedining/spago/beverlyhills/index.php
Sona: http://www.sonarestaurant.com/index.php
Chez Panisse: http://www.chezpanisse.com/
★ボランティア:鈴木さんより

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