
沖縄以外でも、夏にはすっかり定番となったゴーヤ料理。その中でも筆頭のゴーヤチャンプルーは一緒に炒める食材の香りも相まって、ワインとの相性もいろいろ楽しめます。
ゴーヤチャンプルーとは
ゴーヤチャンプルーは、ゴーヤを主体として豆腐、豚肉などの食材と炒めた沖縄の料理です。「チャンプルー」とは「まぜあわせる」という沖縄の方言で、様々な食材との炒め物の総称として使われています。いろいろな味と香りが混じっていて、いろいろなワインとの相性が楽しめます。
交易で栄えた琉球の味
沖縄料理は東南アジアからの影響が多く見られ、エスニックな印象があります。チャンプルーはマレー~インドネシア語で混ぜ合わせるという意味の「campur」(チャンプル)が持ち込まれたものです。
一般的な豆腐は大豆を煮た後にこしますが、島豆腐は大豆をこしてから煮るため、大豆の味が濃厚で硬くなります。また、にがりではなく海水をそのまま使って凝固させることもあり、塩味は強めです。実はこの製法はベトナムやマレーシアの豆腐と同じなのです。
ゴーヤチャンプルーで夏バテ防止!
熱に強いビタミンCがキャベツの3倍含まれ、苦味成分が胃液の分泌を促し、カリウムによりむくみを予防する夏野菜ゴーヤ。肝機能を高め血圧・血糖値を下げる効果があるそうです。緑のカーテンでもお馴染みのゴーヤは夏野菜。露地物がたくさん出回る夏場が一番栄養価も高く、夏バテ防止にもおすすめです。
粒(イボ)が多い方が美味しいとされていますが、青く粒が小さいゴーヤは苦いため、苦味が苦手な人は色が薄く粒が大きいものを選ぶと良いようです。ゴーヤの栄養素は水に溶けやすいため下茹では避けましょう。
ゴーヤチャンプルーはワインとの相性抜群
いろいろな食材を使い、油で炒めるので、ワインの味や香りと結びつく触手が多いのがゴーヤチャンプルー。どんなワインに合わせられるか、いろいろ試してみるのも楽しそう。
ゴーヤチャンプルーに合う白ワイン
白い豚肉には白ワインが合います。特にゴーヤの苦味に合わせると、グレープフルーツの苦味やレモンバームなどのちょっと柑橘系の香りを持つ白ワインがおすすめです。
ゴーヤチャンプルーに合うロゼワイン
色々な食材と手を結びやすいのがロゼワイン。厚く削った鰹節や豆腐、醤油とロゼは抜群の相性です。
ゴーヤチャンプルーに合う赤ワイン
溶き卵で仕上げるゴーヤチャンプルーは少し動物っぽさを感じます。なので赤ワインとの相性の良さも持っています。ただしタンニンが強い赤ワインはゴーヤの苦味や鰹節を殺してしまうので、軽やかな赤ワインを少し冷やして合わせてみてください。
本場ではスパムミートを使うことが多いそうですが、どこでも手に入る豚小間肉はクセが無くおすすめです。暑い夏を乗り切るスタミナ料理とワインのペアリングをぜひお楽しみください。
