ぶどう品種別ペアリング特集【 ガメイに合う料理】

ガメイに合う料理

お気に入りに登録するボタン

ガメイってどんな品種?

ガメイは14世紀にフランス・ブルゴーニュ地方南部でピノノワールから生まれたぶどう品種です。ブルゴーニュの銘醸地Saint-AubinにはGamayという集落があり、ここが原産地とも言われています。

ガメイの樹は活力が強く、ぶどうの粒が大きくて房の通気性が良好なのでカビなどの微生物が付きにくいため、病気に罹りにくく、またピノノワールに比べて2週間も早く熟すため栽培が容易な品種です。さらに畑に植える樹の間隔を広く取らなくてもよいので、畑の生産性もはるかに高まります。

ガメイの果実は果汁を多く含み、ワインは多く造れますが、凝縮感に乏しく、酸が強く出るため、高貴なピノノワールを求めるブルゴーニュ公により生産が禁じられた不幸な歴史もあります。

この強い酸を和らげるため、炭酸ガスの中で発酵・浸出を行う特殊な醸造方法が行われるようになり、今日のフルーティーで飲みやすいボジョレーが生まれました。

ボジョレーのガメイ

ボジョレー地区はブルゴーニュの南のなだらかな丘の連なる地域で、テロワールがピノノワール栽培には向いていないため、ガメイを主に生産している地区で、生産量は世界全体の50%を超えています。

ボジョレーで行われている【炭酸ガスの中で発酵・浸出を行う特殊な醸造方法】には3つの方法があります。

マセラシオン セミ カルボニック

伝統的製法:マヴィの生産者達が採用している方法

蓋をしたタンクの中に積み上げた房のままのぶどうが自身の重みで潰れ、果皮に棲む酵母に触れて発酵することによって自然に発生した二酸化炭素でマセラシオンを行う。色の抽出に5~7日間もかかる上に、自然にまかせるため安定が難しく、造り手の技量が問われるが、土地の味わいを余すことなく引き出せる製法。

マセラシオン カルボニック

速成製法:ボジョレーでは一般的な方法

蓋をしたタンクの中にボンベで二酸化炭素を注入し、マセラシオンを行う。高濃度のガスの働きで自然発酵による二酸化炭素濃度の上昇を待たずに、2~3日間で失敗なく色が抽出される。

マセラシオン ア ショー

超速成製法:工場での大量生産の際に用いられる方法

ショー(chaud)=熱。ぶどうに60℃の熱を加えて一気に色を抽出する。30分程度で抽出できるが、酵母などの微生物はなくなる。

牛乳等で用いられる低温殺菌法(パストリゼーション)と同じ条件の熱で殺菌されるため、状態の悪い果実も使用でき、時間短縮と共に大幅なコスト削減を実現したが、土地の味わいは消えてしまう。

マセラシオンでぶどうの皮から赤い色を抽出した後、圧搾した果汁を発酵させるという製法はロゼワインの製法とほぼ同じです。このため、ボジョレーワインは一般的な赤ワインよりも色が淡くタンニンが少ないので、濃い赤ワインとは相性の悪い料理とも美味しく合わせられます。

ボジョレーの特徴と醸造方法については【オーガニックワイン講座ボジョレー地方編】で動画付きで詳しく解説していますので、ぜひお読みください。

11月の第3木曜日に解禁となる早飲みワインのボジョレーヌーヴォーが有名ですが、数年間の熟成ができるボジョレーヴィラージュ、さらに長期熟成を楽しめるクリュボジョレー(特級)もあります。ボジョレーヌーヴォーは優しい料理に向いていますが、クリュボジョレーは少し重めの料理も合わせられます。

ブルゴーニュのガメイ

ピノノワールが有名なブルゴーニュでも、丘がなだらかになる南部ではガメイも栽培されています。

ただボジョレーのように単独で醸造されず、【パストゥグラン】と呼ばれるピノノワールとブレンドされてカジュアルなワインになります。

ガメイの基本マリアージュ

ガメイはカベルネソーヴィニョンやシラーなどの濃い赤ワインに較べると、タンニンの渋味が少ない軽やかな味わいの、飲みやすいワインに仕上がります。またピノノワールよりもフルーティーで、食中酒として一般的な赤ワインには合わせにくい料理にも使いやすいワインです。

鶏や豚といった「白い肉」やカツオやマグロなどの大型魚にまで合わせることができます。野菜では、芋類、ゴボウといった根菜類やキノコともぴったりと合ってくれます。また醤油や出汁とも調和して、和食ともよく馴染みます

ガメイを使ったワイン

同じボジョレーでも地区によって味わいが違います。ぜひいろいろな料理との相性をお試しください。

ボジョレー地方(フランス)

【ドメーヌ クレ ド ビーニュ】

ボジョレー 赤

ビオディナミ農法のぶどうから造られた軽やかな赤ワイン。フルーティかつキリッとした仕上がりで大変飲みやすいのが特徴です。花崗岩質の畑のテロワールを生かし、爽やかかつミネラル感が楽しめる味わいに仕上がっています。

ボジョレーペティアンロゼ

フルーティで華やかな辛口のロゼスパークリング。ボジョレーヌーヴォーにも使われるガメイ100%で、シャンパーニュと同じ瓶内二次発酵を行う伝統製法で仕上げました。いちごのような香りと、柔らかにはじける泡が心地よく、乾杯を華やかに彩るオーガニックワインです。

アペリティフに、プレッツェルやクラッカーなどの軽いスナック、フレッシュタイプのチーズと合わせてお楽しみください。


【アンドレ ランポン】

レニエ(クリュ ボジョレー) 赤

人と馬の力だけでわずか3haの畑を耕し、昔ながらの醸造器具でワインを作るランポンさん。穏やかで実直な性格を反映するような優しい味わいの熟成タイプのクリュボジョレーです。ガメイの持つイチゴのような果実香にハーブや紅茶、きのこのニュアンスも。軽やかながらも深い奥行きと滋味のある味わいで、根菜やきのこなどを使ったお料理におすすめです。


ボジョレーヌーヴォー

11月17日(木)、2022年のボジョレーヌーヴォーが解禁になりました。果たして前代未聞の偉大なヴィンテージの予想との的中し、本当においしいワインがやって来ました。

記録的な猛暑だった2022年、ぶどうは完熟し例年よりも3週間以上早い収穫となりました。このため解禁日までに十分な醸造・熟成期間が取れ、最高の出来。完全にプリマ(主役)を取れるワインに仕上がってくれました。ぜひいろいろなお料理と合わせてお楽しみください。

お気に入りに登録するボタン

関連記事

  1. カベルネフランに合う料理

  2. シャルドネに合う料理

  3. リースリングに合う料理

    リースリングに合う料理

  4. ピノノワールに合う料理

  5. メルロー に合う料理特集