
レトルト食品と言えども、旬をパッケージングする為に商品内容ががらっと変わったり、商品自体が急に欠品になったりする福島会津自然塾さんの食品。オーガニックワイン屋さんとしては、そういう状況は慣れっこ(笑)
いつも自然は一定ではありませんから、届いたものを有難く販売しています。今回はその中でも新商品のスパイスカレーとワインのマリアージュを探ります。まずはスタッフAのレポートです。
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幼い時から牛肉アレルギーだった私のために、我が家のカレーは昔から、タイ風かひよこ豆のキーマカレーでした。世界の王さんがボンカレーのCMでほほ笑んでいた時代から思えば、かなりハイカラな家だったのかもしれません。
そんな多国籍カレー歴を誇る私でさえ、その味の豊潤さに唸ったのが、「会津自然塾 ひよこ豆のスパイスカレー(レトルト)」。数式がピタリとはまったようなスパイスの塩梅と、自然本来の食材の旨味がバランスよく、一袋では食指がおさまらない美味しさです。このシンプルでありながら計算されたカレーに合うワインとして、真っ先に思いついたのが…
ディヴァルト家の「ツヴァイゲルト」。
芳香なスパイスと熟した果実の香り、そして出汁のようなニュアンス。東洋的な雰囲気と品性を併せ持った、オーストリアのワインです。ツヴァイゲルトは、その名をとったツヴァイゲル博士がサンローランとブラウフレンキッシュを配合させ生まれた品種。整然としつつも多元的な要素があるのは、その所以ともいえます。スパイスカレーのピリリとしつつも棘のない辛さと、ワインのバランスの良い渋味と酸味。端然と自己主張しながら相手の旨味も引き出す、瀟洒なふたつのマリアージュです。
世界初の市販レトルトカレーから50年あまり。
その製品開発もあっぱれながら、もはやカレーはご飯にあわせるだけではない、とワインを飲みながら互いの生産者に感服いたしました。
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カレーは実はマリアージュの難しいメニューの一つ。スパイスの種類や辛さ、具材の甘み、ベースが野菜なのかバターなどオイルなのかによっても全く変わってしまいます。この会津自然塾の優しいけど本格的なスパイス感とオリエンタルな雰囲気をもつオーストリーのツヴァイゲルトはクールなマリアージュになりそうです。是非お試しください。ワインとのセット価格もご用意しますのでスタッフへお気軽にお声がけください。