
軒下の風鈴を片付けようと窓を開けたら、季節外れの残暑の匂いが名残惜しそうに漂ってきました。
近頃は、季節を感じることも自己責任のような気がします。
とはいえ、暦の上での季語は秋。
不知火、秋桜、十六夜、、、「葡萄酒醸す」なんていう秋の季語もあるそうです。
最近は俳句や短歌の様式も自由なので、ワインを題材にした短歌もちらほら。
ブルネッロ・ディ・モンタルチーノを詠み込んだ俵万智さんの短歌は、ワインの特性を活かした情感たっぷりの歌なので、気になった方はぜひ検索してみてくださいね。
マヴィの店内にも、短歌の主人公になりそうな個性的なワインが数多く並んでいます。
中でも、ブーリエ家のワインは、源氏物語の和歌で詠まれた女性たちのように多種多様。
個人的解釈では—
▼美しく懐の深い“紫の上”は「アンフィニモン(無限)赤」
▼世話好きで穏やかな“花散里”は「アルモニ(調和)赤」
▼知的で芯が強い“藤壺”は「シャトードルー赤」
▼儚げでミステリアスな“夕顔”は「ディヴィンヌプルポルシオン赤(黄金比率)」
と言った感じでしょうか?
秋の夜長、遥か昔の物語を思い浮かべながらワインを楽しむのも乙ですね。
風鈴の音がやんだら、鈴虫の音色が聞こえてきました。
季節を感じている自分に安堵して、辛口白ワインから、軽めの赤ワインにそろそろ切り替えようかと思います。
店内でも、ボジョレーヌーヴォーのご予約を承っております。
ぜひ、秋を探しにマヴィ赤坂店へご来店くださいませ!
(スタッフ A.N)