ミシェル家(フランス)
Bruno Michel
生産農家:ミシェル家
生産ぶどう品種:シャルドネ、ピノムニエ
オーガニック認証:エコサート
ブリュノ ミシェルはエペルネ近郊のピエリー村にあります。土壌は粘土石灰質で、ピノムニエやシャルドネに向いています。ブリュノは22歳の時にぶどうの苗木栽培家としてのキャリアをスタートさせました。
88年にワイナリーを購入し、年間40万本の苗木を売る仕事をしながらシャンパーニュも造っていました。
とある年に、畑にぶどうを食べる小さな赤グモが発生しているのを見つけました。その際に農薬を使うか、天敵の大きなクモを畑に放つかの選択を迫られ、彼は天敵を使うことを選びました。その後2年で小さな赤グモを撲滅することができ、この事例をきっかけに生態系を意識するようになりました。
そして1990年にオーガニック農業への転換を決意し、ワイン農家に専念するため苗木栽培家は辞めました。
2004年には正式にオーガニック認証を取得し、最初は5人だった従業員が今では40名にまで増えました。ブリュノ ミシェルでは剪定したぶどうの枝や麦などの植物と一緒に馬糞を入れて自分達で堆肥を造っています。これはシャンパーニュ地方では珍しいことだそうです。なんと年間で110tもできるそうです。
ぶどう畑に使うのはコンポストを水に入れて沸かしたものと銅だけです。他のものは一切使いません。
熟成に欠かせないカーヴは18世紀にベネディクト派の修道士によってつくられたものです。カーヴの中は500mほどの道が続いています。熟成は最低でも4年以上かけます。熟成時に使用する栓は王冠とコルクの両方があり、少し酸化を加えて力強さのある味わいにしたいワインにはコルクを使用しています。
「シャンパーニュ ブランシュ」は大好きだった祖母の苗字を付けた主力商品です。シャルドネとピノムニエを50%ずつブレンドしています。「シャンパーニュ ロゼ」はシャルドネ60%にピノムニエ40%をブレンドしています。シャルドネはフレッシュさ、ピノムニエはフルーティさと丸みを与えます。セニエ式のロゼなので、フレッシュなうちにお飲みいただくのがお勧めです。