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砂漠化と闘う世界デーによせて〜オーガニック農業の果たす役割〜

砂漠化対処条約(UNCCD)が発効してから10年になるが、今年もまた砂漠化および干ばつと闘う世界デー(6月17日)が特にメディアを飾ることもないまま終わった。現在、世界における乾燥地帯の70%が劣化し、砂漠化の道をたどっていることを認識すれば、事態は実に深刻だといえる。


国際有機農業運動連盟(IFOAM)は世界各地の農家にオーガニック農法を取り入れることを勧めており、政府に対してもUNCCDの国家行動計画(NAPs)にオーガニック農業に対する投資と支援を盛り込むことを促している。また工業化された農業システムに関わる企業による水の乱用についても非難している。
砂漠化、もしくは乾燥地帯の劣化は、過耕作、過放牧、および森林伐採によって引き起こされ、土地の疲弊と土壌浸食を招く。砂漠化によって土壌の生産性は低下し、食糧生産が減少し、不毛の地となるだろう。また砂漠化は洪水、土壌の塩化、水質の悪化、河川や貯水池の沈泥などを引き起こすため、直接的な被害を被らない地域に対しても悪影響を及ぼす。
オーガニックな管理がなされた土壌は水ストレスや養分損失に対してより強い回復力を持つため、土壌劣化を防ぐことができる。オーガニック農家は劣化した土壌を強くする有機物を畑に施すが、微生物は安定した土壌構造を作り出すのを助け、高密度の有機物と、常に土が覆われている状態(訳注:オーガニック農法では除草剤などを使用しないためつねに土が雑草などで覆われている)によって土壌の保水容量や養分保持能力が増し、結果として灌漑用水をかなり減らすことができる。
EUOFA翻訳スタッフ:飯田夏代
オーガニック農業では、土が常に覆われて状態でいることがその農法の本質的な要素であり、劣化した土壌の生産力を回復を助ける働きをしている。
その土地に適したマメ科作物は主要な換金作物の生育を促す一方で、劣化土壌を急速に回復させ、雑草を抑え、窒素を固定して浸食を防ぐ。
重要なのは、健全な土壌管理によって脆弱な土地の土壌劣化と農業による更なる侵食を防ぐことが可能だという点である。砂漠化に悩まされている国々にとって、劣化した土地を回復し農業生産を可能にするための鍵となるのは、教育や研修を通じたオーガニック農業の推進だ。
UNCCDの実施においては国家行動計画(NAP)が重要な施策のひとつである。
政府はこれらの行動計画において、オーガニック農業の利点を認識し明確化する必要があり、また農業分野における最も重要な砂漠化防止策としてのオーガニック農業の発展に対して具体的に支援することが必要である。政府およびUNCCDはともに、オーガニック農業はシステムに基づいた農法であり、そのシステムに拠っている地域社会の環境・社会・経済的な持続可能性を高めるものだということを理解すべきである。IFOAMは、国際農業生産者連盟(IFAP)の「乾燥地帯に対する投資を増加させ、特に家族経営農場や地域食料安全保障、および人間を中心に考え権利に基づいた農村開発手法の開発に対する投資を増やすべきだ」という呼びかけを支持する。
また、この機会に世界各地における工業的な農業システムによる水利用についても、それが砂漠化の大きな原因となるために非を鳴らしたい。ケニアのパイナップル・プランテーションとその工場は特に憂慮すべき例である。このケースは危険な殺虫剤の利用で知られているが、それに加えて、主に輸出用とされるパイナップルの缶詰を年間30万トン生産するのに必要な熱帯環境を作り出すために周辺の水系から大量の水を使用しており、結果として下流地域の環境が破壊され、砂漠化が進むという現象が起きている。作物生産用の灌漑には人間が利用する水の65%を必要とするため、これは単発的な問題ではない。
一人一人が砂漠化を止めるためにできる具体的な行動としては、まずオーガニックのパイナップルを買うこと、そしてパイナップルの缶詰を買うことによる影響について周囲の関心を高めることだ。
organic-market.infoより



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