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オーガニック情報アーカイブ

オーガニック農業の将来

EUのオーガニック食品とオーガニック農業についてのアクションプラン策定のための公聴会における
フランツ・フィシュラー氏(EU農業・地方発展・水産担当委員長)のスピーチより


皆さまおはようございます。ようこそブリュッセルへ!
ここで皆さんにお目にかかれることを大変嬉しく思います。というのも、皆さんがここにいらっしゃるということは、皆さんのスケジュールにおいて、オーガニック農業が今でも大変重要なテーマであることの証明でもあるからです。そして皆さんがそうお考えなのはごもっともです!
オーガニック農業には長く絶え間ない歴史があります。最近では、政治的な議題としても重要性が高くなり、その結果、オーガニック食品がより広く一般の人の手に渡るようになっています。
しかし、これは何を意味しているのでしょうか?なぜオーガニック農業とオーガニック食品が存在するべきなのか?そして我々はそれがどのように発展していくことを望んでいるのでしょうか?
これが本日の公聴会におけるテーマです。そしてアクションプランを最終的に決定していくため、まずはそれがヨーロッパにおいてどのように始まったのか、現在我々はどの地点にいるのか、そして本日何を導き出したいのか、ということについて皆さんと一緒に考えたいと思っています。
ヨーロッパ全体の(オーガニック農業に関する)アクションプランという考えは、2001年デンマークで行われた会議において誕生しました。この会議は1999年にオーストリアで行われた会議の後を受けたものです。この議題は、2001年6月欧州委員会から依頼を受けた(当時の)議長国スウェーデンと農業審議会によって提示されました。オーガニック食品とオーガニック農業の促進を目的としたアクションプラン発展の可能性を探り、適切な提案を行うためです。
欧州委員会と欧州理事会はその結論において、オーガニック農業は持続可能な発展を達成するための1つの方法であると認識し、中でも法的な枠組みの存在が重要であるということ、そして加盟各国がそれぞれの地方発展計画においてオーガニック農業奨励の可能性を秘めているという事実に着目しました。
欧州委員会はオーガニック農業推進については、当初より真剣に受けとめており、この、時にはか弱いとも言える部門に対する現実的で持続可能なシナリオのために大いに役に立ちたいと切望してきました。
それ以来、我々は理事会においてだけではなく、特別な利害関係者のグループ、オーガニック農業に関する常任委員会、そして諮問委員会においてもこのテーマについて討議を重ねてきました。これに加え、昨年インターネットを利用した調査も実施しました。討議は欧州議会においても行われ、そこでもオーガニック農業を強く支持するという意向が表明されました。
私は議長国アイルランドがこのテーマに引き続き取組んでくれること、そしてたった今大臣から話があったように(訳注:このスピーチの前にアイルランドの大臣のスピーチがあった)、このテーマを重要にとらえ、後押ししてくれであろうことを大変嬉しく思っています。
そう、つまり私たちは今ここで一から始めようというわけではなく、ここには既に集められたいくつものアイデアや提案があります。このテーマに関する一連の討議の続きである、本日の公聴会に際し、適切な議題を見つけ出すのに、こうしたアイデアや提案が役に立ってきました。本日の公聴会のあと、欧州委員会はアクションプランを策定し、4月末までに理事会と議会に提出します。
ここで、これまで環境保全そして家畜の快適性を強化する農業システムとして、どういったことが成し遂げられてきたかをご紹介したいと思います。オーガニック農業はそのような農業の最たる例です。
昨年6月、共通農業政策(CAP)改正について、ある合意に達しました。農業部門が長期的に見て、経済的・社会的に存続できるよう力を入れること、環境への十分な配慮がなされた生産方法による高品質で安全な農産物を提供するという点においての合意です。我々は2003年のCAP改正により、ヨーロッパにおけるオーガニック農業の将来的な発展に向けて、とても前向きな枠組みが提示されると期待しています。
新しいデカップリング援助政策により、農家は畜産や植物栽培において、よりオーガニック農業に則した形での拡大が容易になります。きちんと定義された厳しい生産方法、そしてその実施が実際の農場における検査によって裏付けられるという、オーガニック部門の精密な点により、複数の規定の遵守が重視される場合、オーガニック農家に有利になります。そして加盟各国は、環境保全型農業のような、品質重視の生産方法支援のために、国家予算の10%までを充当することが可能です。
しかし、オーガニック生産者の立場はまた、地方発展施策に乗じやすくなっています。これらの施策は改正CAPのもと、導入あるいは強化されてきました。そしてこれらの施策は将来、複数の基準を超えた品質・動物福祉・環境に関わる規定という形で結果を出すことになるでしょう。私は皆さんの関心が加工、消費者への情報、そして販促への支援強化という点にも向けられることを望んでいます。これらの内容は食品加工の“画期的な”アプローチに対する支援という恩恵を受けることができます。また新しいEU基準にそって適用される支援項目にもぴったりとあてはまっています。私たちが今、総合的な戦略を固めるにあたって、正しい道筋にいるということを私は確信しています。そしてその戦略は将来的なEUにおけるオーガニック農業の発展を支持するものとなるでしょう。
これまでの軌跡についてのお話はこのくらいにして、アクションプランの方に戻ります。これまでの協議によって、いくつかの重要な議題が明らかになってきました。それらのうち何点かをここで紹介したいと思います。
・消費者への情報伝達についての改善
・生産者と市場のつながりについての改善
・オーガニック農業の研究に対する資金援助についての改善
・EU全体のオーガニック農業の検査ならびに基準のさらなる調和
詳細について話す前に、まずオーガニック製品市場発展についての議論を始めることは有益でしょう。
オーガニック農業は成長しています。同時に、オーガニック農家がその製品をオーガニックとして販売できないという話もしばしば耳にします。これは、需要と供給のバランスが常に取れているわけではないということを表しています。もうひとつの重要な意見として、オーガニック製品が流通の主流、とりわけスーパーマーケットに吸い上げられることこそ、広く一般に利用され、周知のものとなる重要な要因となるだろうというものがあります。
需要・供給ともにここ数年間で拡大しています。こうした拡大にも関わらず、オーガニック製品が市場に占める割合は依然として小さいままで、例えば5〜10%を占めるオーガニック野菜のような例外を除き、EU全体では約2%です。地方によっては今でも市場、生産ともに成長しているところもありますが、それ以外の場所ではむしろ減速してきました。
ここで議題としてあがってくるのが、ではどのようにしてEUにおけるオーガニック製品の流通や消費を促進することができるだろうか、ということであり、加工や流通、マーケティングを促進するのに何が必要かということであり、どうやってトレーサビリティやオーガニックの信憑性を保証するかということです。
この部門はいまだ比較的小規模流通であるため、この課題は最優先事項です。この状況を改良するために何ができるかを考える必要があります。そしてどのように消費者のところにまで届け、オーガニック製品やオーガニック生産の多岐に渡る様々な利点に気づいてもらうかを考えなくてはなりません。スーパーマーケットの棚にある商品について、消費者にもっと関心をもってもらうように新しい情報キャンペーンを発進させるのがよいのでしょうか?オーガニック農業に対する消費者の信頼を高めるために何かをするのが良いのでしょうか?あるいは、これまで以上に環境への配慮や動物福祉、食品の品質に応えるよう、基準の拡充を行うべきでしょうか?
基準に関する枠組みについてはどうでしょう。社会の関心に応えるような形で、オーガニック農業の目的の定義を改良するべきでしょうか?より厳しくて明確な基準が必要でしょうか?検査システムにとって欠くことのできない改良点はなんなのでしょうか?これはもちろん輸入品にも適用されます。これらの内容についてぜひ皆さんのご意見を伺いたい。
オーガニック農業の繁栄について話し合うなら、当然遺伝子組換の繁栄についても触れないわけにはいきません。この点も、本日の議題の1つとなっています。
皆さん、本日の議論において心に留めておいていただきたい重要な点について概要をお話してきました。すなわち、CAP改正について討議されてきた中で決定してきた新しい枠組み、オーガニック市場の発展というオーガニック分野が直面している課題、広い文脈においてオーガニック農業規定に関する入念な討議の必要性です。
プログラムのとおり、本日は3セッションを予定しています。1つめはヨーロッパの農業におけるオーガニック農業の位置付け、2つめは拡大EU社会におけるオーガニック農業の役割、そして結びのセッションです。
第1、第2セッションの議長は、それぞれのスピーカーが話をする前に、主題に関する数ある議題や問題とともに短い背景説明を行います。
結びのセッションでは、本日の公聴会がどのような形でアクションプランへのアイデアとして追加できるかを討議していきます。多くの情報を、これまでに我々が討議を重ねてきたオーガニック農業に関するEUアクションプランに反映させられるよう導入としての話をしました。私たちが取り上げる議題について皆さんが何か明確なアイデアをお持ちであることを強く願うとともに、私たちはその意見を注意深くお聞きする所存です。
全ての人にとって、興味深く実り多い一日になりますことを!



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