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EU:求められる種子販売法令の改定

欧州司法裁判所は、希少種の種子の使用に関する判決を下し、その中で、EUの種子販売法令は有効かつ適法であるとの判断を示した。

これに対し、オーガニック農業を支援する国際的非営利団体、IFOAMのEUグループ副代表を務めるDorota Metera氏は、「この判決は、色々な種類の色鮮やかで美味しいトマトやパプリカを食卓で味わいたいと思う人すべてにとって、大変残念なものだ」とコメントした。

同氏によれば、EUの種子法令は、ヨーロッパの農地で栽培可能な伝統種の販売を現在もなお制限しており、その一方で、農産物の均質生産と大規模品種改良に有利なものとなっている。欧州司法裁判所は、EU各国で種子を自家採取している人たちの懸念に応えていないのである。消費者と農民は今こそ、自分たちの食べ物に対する所有権を取り戻さなければならない。食品の多様性と、皆が利用できる健康な食べ物、そして多様な自然景観を守るためのEU法令を要求していこうと、IFOAM EUグループは欧州市民に呼びかけている。

また、IFOAM EUグループの政策担当官であるAntje Kölling氏は、「在来植物の多様性は、長期的な食品安全保障の基盤となるものだ。今後、気候変動や新種の病虫害、さらには新しいアレルギー疾患などの問題に対処していくにあたり、現時点では必ずしも重視されていない種類の植物が、その特有な遺伝的特徴から有用になる可能性もある」と述べ、さらに、「国連食糧農業機関(FAO)の試算によれば、過去100年間に、世界の在来植物の種類は75%が失われてしまった。この傾向は早急に逆転させる必要がある」と指摘している。以上について、詳しくはこちらを参照のこと。

出典:IFOAM(国際有機農業運動連盟)EUグループ

Organic-Marlet.infoより

(翻訳:ボランティア 池田 真紀さん)



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