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世界のオーガニック飲食料品の販売額が600億ドルに

全世界のオーガニック飲食料品の販売は、今年600億ドル(約5兆364億円)に達する勢いで、経済の減速から回復傾向にある。前年に比べると、その伸びは緩やかだったが、2000年の180億ドル(約1兆5100億円)から比べると3倍以上拡大したことになる。


最新の世界のオーガニック飲食料品レポートの中でOrganic Monitorは、全世界の販売額は過去数年間の二桁成長に比べると2009年はわずか4.7%の伸びにとどまったと述べている。ヨーロッパ市場は金融危機の影響を最も受けており、消費者の購買力の低下に合わせて、主要な食品チェーンはオーガニック食品の品ぞろえを合理化した。昨年、イギリスのオーガニック製品市場が赤字決算となり、さらにドイツ市場も停滞している。
一方、スウェーデンやフランスを含むいくつかの国では、15%を超える伸長が報じられ回復を呈した。
北米のオーガニック飲食料品マーケットは健全に成長し続けている。このエリアの市場は今年ヨーロッパを追い越し、世界で最大となった。米国ではオーガニック農場が大幅に拡大しているが、オーガニック商品の供給は需要に追いついておらず、他の様々な国から輸入されている。
ラテンアメリカは(米国にとって)、オーガニックフルーツや野菜、肉、種子、ナッツや飼料の主な供給源となってきている。他の地域でも、特にアジアとラテンアメリカにおいてオーガニック製品市場は順調に伸びている。これらの地域では、オーガニック農業に関する消費者の認知と、流通の増加が主にマーケットの成長を助長している。
オーガニック食品は、大規模店ではプライベートラベル製品を発売するなどして、幅広く入手可能になってきた。
また、Organic Monitorは、世界のオーガニック飲食料品の販売は、2011年以降もさらに高い成長率で拡張すると見込んでいる。消費者の消費支出は世界経済が景気後退期から抜け出すにつれて回復しつつあり、再び食糧物価が上がると同時に、オーガニック製品の価格も高騰すると思われる。先を見越して、市場を牽引するオーガニック食品会社は、発展途上国における倫理的なプロジェクトに投資をするといったように原料の供給を固定しはじめている。
レポートでは、オーガニック製品が高価格帯であることは、オーガニック食品購入率をさらに拡大するのに、いまだに障壁になっていると報告する。オーガニック製品が高いことにより、需要が裕福な人たちのみに限定される。「オーガニック製品は高い」という認識の払拭は大きな課題でもある。オーガニック製品の中には、一般品と比べてわずか15%しか(価格が)違わないのに、高級だという認識のせいで、消費者の購入意欲がそがれている。
オーガニック食品産業にとって、将来的な成長が見込まれている。オーガニック農場は154カ国3,500万ヘクタールで実践されている。Organic Monitorは、オーガニック農場増加が最も見込まれるのは発展途上国においてだが、需要は依然豊かな国々に集中するとふんでいる。アジア、オーストラリア、ラテンアメリカの売り上げシェアは伸びているが、依然としてシェアの大半はヨーロッパと北米が占めている。
オーガニック規定の数は、先行する規定間の調整がないままに急速に増えている。結果的に、オーガニック製品の生産者は、国際的な認知を高めるためにいくつもの異なる規定に適合させざるを得なくなっている。
Organic Monitorは、オーガニックとエコラベルの集約が増えているとみる。エシカルでエコロジカルな製品に対する消費者の需要の高まりは、食品会社に様々なエコラベルを考えることを促している。
主要な認証機関は、彼らの設定するオーガニック基準に、サステナブルな価値を持たせることで対応しようとしている。このようにして、オーガニック製品がオーガニックやフェアトレード認証を受ける製品が増えている。この試みは、コーヒーやカカオ、紅茶や砂糖といった日用品で顕著になっている。
オーガニック食品会社の将来的な成長は、来る2011年1月18日〜19日にサンフランシスコで行われる「持続可能な食糧サミット」会議の主要なテーマである。このサミットでは、世界のオーガニック食糧と飲料に関する最新事実の報告と合わせて、オーガニック産業を牽引している模範的な企業を紹介する予定である。
参照URL:Organic Monitor
Organic-Market.infoより
(翻訳:ボランティア 殿村 江美さん)

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